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今年最後の棟上はA様の「地球民家」

まだ、あたりは薄暗かった。
日が短い今の時期は、夕方4時30分ともなればかなり暗い。
だから、棟上の日は早い時間帯に行ないたい。
ご近所の皆様にはご迷惑をかけてしまう。
本当に申し訳ないことだと心から思う。
自分に置き換えて考えたら本当に迷惑な話だと思うからだ。
クレーン車の音。ブロック上に積み上げられている構造材を崩す音。
迷惑な話だ。
しかし、嬉しいことにご近隣の皆様は「お互い様」とばかりに笑顔で挨拶してくれた。
これほどの感謝はない。

いよいよA様の『地球民家』の建前が始まる。

  A様の極太の総木曽東濃檜でつくる地球民家.jpg

その前に四方払いの儀式を執り行い、建物、心身をお清めした。
その後A様のご挨拶を頂いた。
正直胸が熱くなるのを実感した。
更には、我々の安全を気遣ってくれた。
これもまたA様が人格者であることを感じた。

辺りは、厳しい寒さと気の引き締まる思いが交錯する中でほんのりと香る檜が心を和らげてくれた。
そして、一息いれ仕事がはじまったのだ。


気持ちがいいくらいに大工職人たちは仕事を手際よく進めた。
言葉を交わさずとも互いの意思が分かり合える。
何年もそうやってきた。
そういわんばかりの素晴らしさだ。
1時間もたたずに特大の木曽東濃檜5寸角柱が建ち並んでいった。
唐突だが『我が家の大黒柱と出会う旅』という人気事業がある。
このイベントにご参加頂き、Aさまご自分が選んでいただいた超極太の大黒柱もしっかり組み込まれていった。
ザイズは8寸5分角(おそらく樹齢400年という代物だろう)の本当に特大の木曽東濃檜だ。
ブランドの名を欲しいがままにしてきた素性の良い木曽東濃檜は素晴らしい。
檜の王様が木曽檜なら女王様が木曽東濃檜だ。
継ぎ目のところから顔をのぞかせてくれた木肌は、本当にピンク色の素晴らしいものだった。
Aさまご自信で選んだ大黒柱。
目利きのプロでも立ち木の段階で極上を見分けるのは至難の業。
それを簡単に達成してしまうほどの隠れ達人者なのであろうか?
いづれにしても最高の木肌を見て、私自身驚きと素晴らしさに一時気持ちもハイになってしまった。
さすがに地球民家5寸タイプは凄い。
柱だけならまだしも横架材(柱と柱をつなぐ横方向に組まれる構造材)まで木曽東濃檜を使った家など日本全国広しといえども存在しないと思う。
樹齢100年は簡単に超えるほどの材料だからだ。
「木の宝石」といってもいいし、魚に例えて「トロ」と表現する人もいるほどの極上もの。
匂い良し。木肌良し。大きさ良し。見ごたえ良し。良し良しだらけの材料で丈夫に建てる住まいといえば「地球民家」が最高峰だと思う。
今から完成が待ちどおしいと感じたのは、実は大工さん達だったのではないだろうか?
大工さんたちの心理を表現すると良い材料で家を作りたい。でも、良い材料であればあるほど緊張する。
気遣いも何十倍だ。
でも、そういう家を自らの手で建てたい。
それが、地球民家という家なのだ。
地球民家は、構造の状態が美しい。
見事に組みあがった構造を見て誰もが思う感覚だ。
従来の建物と比べたら天と地ほども違うことは一目瞭然。
まず、サイズが違う。
美しさが違う。
香りが違う。
そういう家なのだ。
産地直送で建築現場に届くシステムがあるからこそ可能な家づくりといえる。
Aさまご夫婦の幸せそうな顔を拝見し、実は何度も何度も胸が熱くなってしまった。

それにしても改めて感じる素晴らしい極上の地球民家。

完成する日を目指して力を合わせ愛情をこめてつくり上げることをお約束します。
Aさまおめでとうございます。

(窪田秀徳より)

日時: 2008年12月25日 08:52 日時: 2008年12月25日 08:52
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