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窪田建設ヒデ社長ブログ
■樹齢90年の木曽・東濃檜の森で学ぶ(4)

我々はともかく、木を倒す瞬間を見た経験の無い方々が見守る。

最初は、倒れる側に切目を入れる。

方向がずれないよう綺麗に念入りにチェーンソーの刃が木に飲み込まれていく。

そして、反対側にチェーンソーの刃がめり込んでいくや否やスローモーションでも見ているように静かに辺りの空気を思い切り押しているような勢いで倒れていく。

遠くに居たにも関わらず風圧は、私の前髪を持ち上げた。

「ズシーン」と音を立てて倒れていった。

その瞬間に誰とも無く大きな拍手をすると次々にその音が厚く激しくなって盛り上がりを見せていった。

この感動は、確かにこの場に居た我々しかわからないかもしれないが、迫力を目の辺りにすると遠方から態々出向いて山の奥に入った意義を心底感じる。

工務店任せで家をつくるのが半ば当たり前という風潮が常識化されつつある現代において、こんなにオーソドックスなイベントは捕らえ方によっては地味としかいえないのかもしれない。

しかし、この場で立ち会った人にとっては言葉を選んで表現することがいかに難しいかを考えさせられてしまうほどだ。

それほど感動と迫力を感じて「あぁーこの木が自分の家を支え見守り共に年をとっていく」と感じる瞬間なのかと思った。

山の木の勉強に来た人たちも木の家づくりの醍醐味を知ったに違いない。

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自らが関わる家づくりが特別なことのように感じていた出かけてくる前の自分の感覚と大きく変わっていく心境を楽しんでいるようにも見えた。

小さな子供達も体験できない思い出を家族と共有できたことを快く感じているのか大はしゃぎで山の中を走り回っている姿も印象的であった。

山の中に分かれた各チームたちは、姿こそ見えなかったが順番にチェーンソーの音がして盛り上がりを見せていた。

達成感に満ち溢れた表情の人たちが次々に集合した最初の場所に姿を現した。

だれもが満足そうで来たときの強張った表情とは明らかに異なっていたのは当たり前かもしれない。

互いに以前からの親しい友人とでも会うかのような親しさを感じ、自然に声を掛け合う関係が面白いと思った。


日時: 2009年12月03日 01:14 日時: 2009年12月03日 01:14
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