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■ 賢い家づくりの正体(17)
[良い家の条件]
こんなタイトルは、なかなか付けにくいものだ。
なぜなら、上げようと思ったら幾らでも何項目でもピックアップできる。
しかし、そんなことをしたら混乱を招くだけ。
優先順位を明確にすることがアドバイスといえる気がする。
そこで、意外と誰もが掲げないことで私がもっとも重要と考えるものを上げさせていただく。
『屋根の形と素材』
えっ?
拍子抜けしてしまったかもしれない。
しかし、私は本当に何より大切だと思っているのだ。
なぜなのか根底にあることをオープンにしよう。
長寿命な住まいこそが良い家だと考えているからである。
と考えると住まいの寿命を一番短命化する根源説として「水」を掲げたい。
つまり、どうやって「水」を防ぐか?
これこそが最大のテーマとなるのだ。
デザインのことを考えると「水」について疎かになる。
幾ら褒められるデザインであったとしても雨の入る家では悲しい。
しかし、悲しいかな自然界という厳しさの中で凛と建ち続けることは思った以上に大変なものだ。
ならば、どのように「水」から住まいを守るべきかだ。
それは、シンプルな屋根形状にするということだ。
しかし、単にシンプルにするだけでもだめ。
「水」を素直に受け流せる形が重要になる。
たとえば、平らな屋根は問題だ。
箱型の家をデザインとしている住宅も増えているが、雨をどのように受け流すかが練られていなければ最悪だ。
ましてや雪が降る地域でこんなことをしたら雪に潰されるか、室内に結露が発生し健康に悪い環境を作ってしまう。
勿論、対応策もあることはあるが、そもそも手を加えなければならない形状自体に問題がある。
また、平らな屋根だと雨が降ったときに直接叩きつけられる音は想像以上である。
こちらも、音を軽減する方法はあるが、前者同様に問題だ。
やはり、切妻屋根が一番シンプルで安心できる形状といえる。
なんてったって谷となる部分が無い。
「水」は、上から下に流れる。
真っ直ぐに素直に流れることを「水」は好む。
途中で方向を変えられようとすると反発する。
つまり、上から下に流れ、落下する角度を受け流す勾配が必要なのだ。
「素材」も重要だ。
この時代だから様々な素材が登場した。
しかし、未だにプロ達は特別な豪雪地帯で無い限り「陶器瓦」が一番だと考えている。
なんてったって歴史がある。
過去が証明している。
コンクリート瓦も一時爆発的なブームもあったが、結果として色あせて地肌が見えている住まいも目立つ。
金属タイプもあるが、熱に弱いので屋根に細工をしておかないと家の中が相当暑くなり夏など大変なこちになるだろう。
整理すると「水」を自然な形で受け流す切妻屋根で瓦を使用することが住まいのためには一番良いといえる。
長持ちする家へと繋がるのだ。








