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■ 賢い家づくりの正体(15)
高断熱・高気密住宅づくりは簡単だ!でも・・・
「良い住宅」の定義はむずかしい。
けっこう以前から住宅に関する性能話に花が咲く。
やれ耐震強度、耐久性、温熱環境、遮音性、バリアフリー、自然素材住宅、VOC対策、SI住宅、自然エネルギー利用、切がないほど性能に関する切り口は後を絶たない。
しかし、すべてを十分に取り込んだ住宅は未だにない。
世の中に存在していないのだ。
技術的なレベルを問うわけではなく費用の問題が一番のネック。
また、ある分野の要素を極端に上げると弊害も出てくる。
やはり、厄介なものかもしれない。その例を1つ挙げてみたい。
多くの人たちが「寒い家は嫌だ」という部分について触れてみよう。
【高断熱・高気密住宅】
温熱環境ををテーマとして様々な断熱工法を差別化として前面に押し出す広告が多い。
しかし、よく考えてほしい。ここを追求すると窓は小さいほうが効率がいい。
もっというと窓なんて無いほうが良い。
東・西面には窓が無いほうが効率がいい。
もっと性能を上げようとすれば地下室のほうがいい。
しかし、人間は生き物である。
温熱環境としての数値が抜群であったとしても絶対に日常の生活空間として最適だと考える人はほぼいないだろう。
最高性能のサッシを採用しようが、壁より性能は劣る。
でも、窓がついた家に住みたいと考えるのがほとんどの人だ。
以前、「性能が下がるので窓は開けないでください」という高断熱高気密住宅の説明がなかば常識化していた時期があった。
だったら開閉できない気密の優れた窓でいいではないか。
しかし、そういう家をつくるところもなければ依頼する人もいなかった。つまり、理想に掲げる条件をクリアーする方法があっても好ましいと思う人はいない。
家はバランスと感性が認めたものでないと性能重視では駄目であり、そんな住まいを誰も優れた「良い家」とは言わないのだ。
賢者は、こういう基本的なことを踏まえ、つくるべき住まいを検討するのだ。








