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■ 賢い家づくりの正体(10)

【本当のローコスト住宅とは?】 

木のおもちゃ.JPG 住宅を計画している多くの方にとって心配ごとの一番は、幾ら掛かるのか?だ。
誰だって人生最大の買い物の金額が分からずに契約する人はいない。
当然、高いより安いほうが良いに決まっている。
だからといって何でもいいなんて人もいない。
でも、日本経済の先行き不透明な世の中で夢のライフスタイルを可能としてくれる住宅はローコスト住宅には無い。
原油も高騰し金銭的には不安になるのも当たり前だ。
しかし、いつどれだけお金が必要なのか?
そんなことを自問自答してみても自分でさえ明確な感覚で答えられないことに驚く。
そういう観点から無難なローコスト住宅を選択する人もいるだろう。
ここに落とし穴が大きく口を開けて待っていることに気づいて欲しい。

前回まで、長寿命住宅について解説してきた。
そして、今までの家づくりからこれからの賢い家づくりについてお伝えしてきた。
もしかしたら、混乱してしまっているかもしれない。
しかし、家づくりを考えることは先の人生を考えることでもある。
だからこそ、一度一生懸命に脳に汗をかいてシワを沢山つくって欲しいのだ。
単にデザインや間取りや目先の価格だけで結論を出すべきではないといいたい。
それだけ、先の人生を考えることは重要であり最も大切なことだからだ。
そこで、賢者は本当のローコスト住宅を知っているということだ。
つまり、家づくりは新築して終わりでは無いということを考えてほしいのだ。
「ビルド&スクラップ住宅」が日本の住宅だとお話してきた。
だから、長寿命住宅化に進むべきだともお話してきた。
更に地球規模の環境を考えてCO2を削減しなければならないともお話してきた。

フランス建築は、外から見ると相当昔の建物に見えるが、中に入るとリフォームがバッチリと施されていて外観から受ける印象とはまるで違う。お洒落な国、芸術の国として世界から崇拝されている国民性がここに見られる。
だからといって無駄なことはしていない。
合理的で感性豊かな国民性だと思う。
様に賢さと芸術さが混在しているのだ。
話が少しそれたが、家の本当のローコスト化とは建ててから壊すトータルな費用を考えなければならない。
どうも新築時の費用のみを頭に入れてしまう傾向があるのだ。
だから、短いサイクルで壊してしまう。

 例えば、こんな計算がなりたつ。


※従来から言われているローコスト住宅(短命住宅)新築⇒{1500万円(25年)+解体費200万円=1700万円}×4(100年住宅)=6800万円  

    いわゆる超長寿命住宅    {新築⇒2500万円(50年)+リフォーム費500万円=3000万円}×2=6000万円


 あまりに単純計算過ぎてと思われるかもしれないし、実際にこうなるのかも不明だが、間違いなく地球環境や資源の有効活用という点においては後者の建物が正しい住宅のあり方ということにもなるだろう。
しかし、こんな計算が成り立つとしたら、どちらが賢者の住宅づくりといえるだろうか?
是非、こんな点についても考えてみていただきたい。
ヨーロッパでは、実際にこのような思考で住宅を捕らえている。
また、中古住宅流通が基本となっているので、いい加減な住宅は良い値が付かない。
だから、貧弱で人気ので無そうな改造車的住宅をつくろうと考える人はいない。
歴史的背景のある国であれば、賢者の志向が発達していて成熟社会の暮らし方を良く知っているのだ。

 


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