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・栃木県で建築中の住宅が倒壊!

栃木県足利市で4月11日に発生した住宅の倒壊事故。建築中の木造2階建て住宅が倒壊し、1階内部で作業中だった男性1人が2階梁などに押しつぶされて死亡した。この建築現場では管柱に用いた構造用集成材68本に強度不足が判明、ジャッキアップして交換しようとしていた。11日早朝から交換工事に着手、午前9時ごろに事故が起きた。事故発生後に行われた栃木県警と足利労働基準監督署による調査で、倒壊の直接原因はずさんなジャッキアップ工事である可能性が強まった。柱の交換工事を行った工務店は、柱を留めていた金物を外し、支保工を立てたジャッキを、土台と梁の間にいくつも設置。白倉重雄・同社社長らが建物外周に沿ってジャッキを一カ所ずつ、徐々に上げていき、最終的に柱を抜ける状態まで持ち上げようとしたらしい。だが全体が多少上がった後、さらにジャッキを上げたところでバランスを崩した。「突然だった」という。(Nikkei BP より)

  倒壊した住宅現場の写真.jpg

この記事を読んだとき、ありえない話だと私は思いました。
なぜなら、新築で柱の交換を行うことは通常ありえないからです。
場合によっては、間違った「柱」が数本だけ構造加工工場から搬入されてしまった場合に行う作業かもしれませんが、けれでもごく稀はケースです。
しかし、今回は68本の柱を間違えたなどとはありえないとしか言いようがありませんね。
どうも、この工務店は、構造計算付きのローコスト住宅として販売するグループ(日本の一流有名メーカーの工法を取り入れていた)に加盟し、こちらもそのタイプの住宅だったようです。
某有名メーカーによると、柱の調達は各加盟工務店に任せているというコメント。
家の構造を最大の特徴としているメーカーのはずですが、疑問の残るコメントです。
ただし、事実が判明しておりませんので何ともいえません。

いづれにしても・・・・・

ありえない事故に驚いています。

国土交通省でも長期優良住宅への積極的な行動や認定基準を発表したばかりです。
勿論、構造に関する考えを中心としたものですから今回の事故は、逆説的な取組という気がしてなりません。
紙面上で計画が認知され体制も用意してあっても扱っているのが人という部分に注目をしてみる必要があります。
住宅の場合、製造業国家である日本として考えると遅れている産業と言えると思います。
それは、すべてが一品生産だからです。
しかも、材料である構造や建材は製造業といえますが、組み立てや取り付けは建築現場に移動して工務店が請負い、工務店の現場責任担当者から外注先である各種職人さんに依頼し、建築現場で作業する。
いわゆる現場主義の質がすべてを決めてしまう世界といえます。
だからこそ、今回の事故を考えると「安全」という認識と「作業計画」を判断する現場責任者の質に問題があるといえます。また、現在は建築現場での外部検査を積極的に行っている工務店や住宅メーカーも増えてきてはいますが、まだまだ全体から言うと少ないとしかいいようがありません。しかし、外部検査の結果、予定されていた(設計されたもの)材料とは明らかに異なる資材が使われていた場合には、交換命令が出て当然といえます。たぶん、この現場はそういった理由からわざわざ新築でありながらジャッキアップして柱の交換を実施しようとしたのだと予想します。では、上棟の際に「柱」や「梁」など構造部分の材料を一点づつなぜチェックしないのか?と疑問に思われるかもしれません。しかし、工場出荷された構造材はトラックから荷降ろしする際はクレーンで当然ならが山積みされたブロック単位のまま空いている建築予定の敷地に置かれます。上棟時には、この荷の梱包を開き組立部材毎に振り分けて、図面上に指示された場所に運び一点づつ組上げます。この際にチェックできるかというと正直難しい問題も含んでいます。
建築現場は、広い敷地に建てるケースは到って少ないといえます。効率よく材料の梱包を開くだけでも経験と事前の段取りが作業効率の良し悪しを決めます。
建築現場という常に変化する環境下で行う作業も複雑で人の判断力や外部(材料加工やさん)の正確さが要求される世界といえます。
本当に考えさせられると同時に外部依存型にならないように自らを律して明確な意思を持つように精進したいと思います。


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